ササラモサラな気分で

大体は映画のこと書いてます。










菅原文太




2014年11月28日、菅原文太さんが亡くなりました。


キチガイみたいな人殺しだったり仁義を通そうとするヤクザだったりトラックの運ちゃんだったり中々死なない刑事だったり声優だったり、改めて出演作を振り返ると様々なジャンルの映画に出演されています。


ぼくが初めて出演作を見たのは千と千尋の神隠しで、実写だと三池版の妖怪大戦争でした。まあその時はおもろい声の爺さんだなとかその程度の印象でしたが、中3の時に仁義なき戦いを初めて見てからその存在を意識しました。というか一度仁義なき戦いを見てしまったら映画自体の熱気に、そしてこの人の存在感に圧倒されざるを得ないと思います。

仁義なき戦い一作目では、女に優しく理不尽な暴力に対抗し、仲間を信じることを忘れず義理を通そうともがく様をどこまでも泥臭く演じています。

自分の信念に忠実に生きる様を堕ちていく人間のように描くことは簡単です。物語が進むとどんどん暗くみじめな話になっていく。ですがそんなこと知るかと言わんばかりの勢いで、信念を持ちただただ生きるために突っ走る。その姿はむしろ物語が進めば進むほど生きていること自体の誇らしささえ感じさせます。

演じているというより体現している。体現しているというより言葉にできない熱と勢いを持った何かものすごい”生き物”に見える。下品に過激に泥臭く、でも決して悪ではない理想、気風のいいかっこよさ、完成されていない様の完璧性を演じられる。そんな日本映画界屈指の名優・菅原文太さんのご冥福をお祈りいたします。