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ササラモサラな気分で

大体は映画のこと書いてます。










《ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー 3D・吹き替え》

新作映画(2014)

ウォークマンとケヴィンベーコン



ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー



95点



作品の詳しい情報はコチラ でどうぞ。




大傑作です。とにかく最高な映画でした。今年日本で公開されたマーベル製作映画として、まあまあ面白かった《マイティ・ソー/ダークワールド》とアクションつるべ打ちの陰謀もので大傑作の《キャプテンアメリカ/ウィンターソルジャー》に続き三本目の作品です。先に公開された2本やこれまでのマーベル作品の中でもずば抜けて明るい、ご機嫌なヒーロー映画でした。


映画としてはダークナイトから始まったかどうかは知りませんが、主人公が自身の境遇や存在意義に悩んだりトラウマに固執してたりする鬱っぽい面を強調して描くヒーローものがノーランがバットマンやり始めたあたりから多い気がするんです。別にやらないでほしいとか、嫌いというわけでもないんですが、去年で言うと《マン・オブ・スティール》とかもはや映画をつまらなくするためとしか思えないぐらいに鬱な面を強調してたじゃないですか。ヒーロー論もいいんですけど、それを語ろうとすればするほどに観客を置き去りにしているというか、ヒーロー論を広げようとするあまりにヒーロー映画じゃなくて、イタイ自主映画作ってるカス大学生が考えたインポ思考な自分語りになっててつまらない以上のものでなくなってしまうと思うんです。


この映画はそれぞれが持つ影の部分、置かれている環境やそれまでの境遇は母と死別して誘拐されたり、妻子が殺されたり、望まぬ身体にさせられたりとわけありなキャラクターたちが主人公です。これからの人生の選択の余地を狭められて、その上盗みや殺しを平気でしてる連中なんで自業自得と言ってしまえばそれまでですけどろくな目に遭わない負のスパイラル状態な所謂負け犬どもです。

このキャラクターたちがどこか抜けていたり、影を抱えながらも無理なく明るく振る舞う(ひっでえド下ネタあり)様を体現しているメインの5人は素晴らしいと思います。映画が終わった後も思い出すと「あいつはあんなやつだよなあ」と5人の人格がわかるほどキャラクターがそれぞれ立っていました。


こいつらが、最初は利害の一致で協力しあうなかでそれぞれの境遇を知り、初めの目的ではなく自分たちがするべきことをお互いを理解しあう中で見つけていき達成するという筋だけ言えばスタンダードというか、ヒーロー物に限らずある話です。








地球でのわずかな思い出がいつまでも主人公を支えているという設定がなによりもよかったです。ウォークマンフットルースが主人公の人格を形成しているんですけど、この思い出たちと主人公の距離感というのが絶妙でした。思い出に浸って懐かしがるわけでも、地球に戻りたい思いに縛られて鬱になるわけでもなく、ただ流れている、心に残っているという距離感って現代だと特に普遍的だと思うんです。音楽が持ち運べて、いつでも聞きたくなったら大抵の曲はネットで聞けたりする現代において曲はBGM的に聞き流してるだけかもしれませんが、それでも必要とされているわけです。それは自分にとっての大きな決断を下したり不安な中での行動だったり、人生の岐路的なところで奮い立たせてくれたり、いつも通りでいさせてくれたり、支えてくれる音楽を流すことが容易だからだと思うんです。そして心に残った映画はいつまでも自分の指針になっていたりする、

つまり音楽や映画は多様な面で救いに似た、自分にとって有益な何かをもたらしてくれるということを描いていたと思います。

そして音楽や映画は自身だけでなく周りにもその影響を与えるということも同時に描いていたと思います。

それと曲選が映画の内容に沿っていてかつかっこいいのも素晴らしいです。






ジェームズガンの演出がアバンタイトルから素晴らしく、死を目前とした母の最後の願いを叶えられずに悲観する主人公が宇宙船にさらわれ幾数年が経ち、レイダースっぽく何かを探しに来た主人公が取りだしたウォークマンから陽気な音楽が流れてドでかくタイトルがドン!ってところ。ここに設定説明から伏線や映画のノリを短く順に見せていく手際の良さ。そしてタイトルがドン!と出るところのカッコよさ。

アライグマの境遇を主人公がメンバーの中で初めに知ることを自然な流れで見せ、後にメンバー間の和解の潤滑としてそれが活かされるなど伏線の張り方も絶妙でした。

「私はグルート」しか言葉を発せないグルートが、最初はその台詞を連呼することでギャグとして扱っていたのが、いざ敵に立ち向かう直前の会議の中でそれを連呼するほど彼の固い意志が明確に伝わってきて、クライマックスではその手できたかという手を使ってきて死ぬほど泣かされます。

クライマックスで死者が出ていることを強調して見せて、その死に様を感傷的でなく賛美するようでも滑稽なようでもない絶妙な見せ方をしていたのもよかったです。


もうこんな満点に満点を上塗りしたような映画にケチのつけようはないんですが、不満点はベニチオデルトロの件がベニチオデルトロ出すためだけに見えてしまわなくもなかったり、曲によって歌詞字幕が付いたりついてなかったりしたり(これは配給のせいですけど)、最後に出てくるあいつが微妙に元の映画のあいつと違うのが嫌だったりした気がするんですが、たぶん気のせいです。

他にもヨンドゥが男前とか、切株描写が多くてよかったとか、宇宙船の造形がカッコイイとか、吹き替えもいいけど字幕も見なきゃロブゾンビとブラッドリークーパーとヴィンディーゼル確認できないとか、今年一番映画館で泣いたとか、グルートの凶暴さがグロいとか、いろいろありますが

とりあえず見なきゃ大損

ということですのでここら辺にしときます。

以上、いつも通り読みづらかったり何言いたいのか分からなかったりな乱文失礼いたしました。また、最後まで読んでいただきありがとうございました!