ササラモサラな気分で

大体は映画のこと書いてます。










《アナと雪の女王》※3D・字幕版で鑑賞

いつまで「大人の鑑賞に耐えうるアニメ」とか上からな大人(笑)目線でほざいてるんですか?某テレビ局さん。



アナと雪の女王



作品の詳しい情報はコチラ でどうぞ。





エルサが一曲丸々歌う予告編 を劇場で観てからずっと気になっていたのですが、世界歴代興行収入3位!とか、アカデミー長編アニメ賞受賞!だとか言われると逆に斜に構えてしまう癖があるので少々不安でしたが、そんなこと思ってたこの映画を観る前の自分は《THE ICEMAN 氷の処刑人》のマイケルシャノンに氷漬けにでもされてしまえばいいと思うくらい名作でした。

まず久しぶりにこのブログに感想を残しておこうと思った理由なんですが、

上記したlet it go歌唱シーンをフルで流す特別予告を《マイティソー/ダークワールド》を観に行ったときに上映前に初見して度肝を抜かれたんですよ。そしたら後ろの席に座っていた若い男二人組のうちの一人が「なんで歌ってんだよww」みたいなことをでかい声で抜かしてたんですよ。それを耳にしてなぜか殺意めいたものが湧いたので、この映画がミュージカル調である意味というのを自分なりに考えて書き残しておこうと思った次第です。




ミュージカル調で見せるということは、そのシーンの状況や物語の背景・これからの展開の暗示・登場人物についてなど設定とストーリーのを詞でおおまかに説明できること。PVのように記号的な物や現象、即物的な大胆な動きにスラップスティックな笑いなどわかりやすい面白さの描写を曲に合わせて積み重ねることで世界観やリアリティラインの説明を効率よくできるところにあると思います。
つまり歌って踊れば理屈っぽくなりそうなめんどくせえ説明は楽しくとっとと済ませられると思うってことです。

そしてこ他者と心を通わせる状況にないエルサやアナや王子様やロバ顔の氷運び屋や雪だるまピエール瀧らは、他者や自分自身に強く己を打ち出す表現として、またその思いを表すための意図的な過剰演出として歌を歌うという表現方法をとっていると思います。

そしてミュージカルである必要性を知らなかったり、現実離れしすぎている点に乗れない人がいないのはわからなくもないです。

過剰表現としての面白さは言うまでもないです。ただ説明と暗示と伏線というのは似ているもので、「13人兄弟で兄貴たちとはウマが合わない」という歌詞は王位になるには程遠い境遇という説明と、王子の秘めたる思いを暗示させるないようです。この情報のバランスが絶妙なところもさすが人が多く関わっているディズニーのなせる業だと思います。ただ説明台詞を歌わせてるだけのレミゼとは大違いというわけですレミゼのミュージカルなのに160分近くあるバカさは一周回って好きですが。




エルサは孤独を抱えながらそれを肯定し自分の思いに素直になる美しさを熱唱したとき、他者への被害や影響に鈍感となり悲劇を生んでしまうという業を抱えます。しかし孤独への恐怖を克服したと言うにもかかわらず城に繋がる橋を残してるということは他者を求めているという矛盾があります。そして隣国のじじいの思惑はその矛盾を突いてエルサ自身への悲劇を招きます。


画像の下あたりにある橋。こんなもん残しとくから輩が来るんだよ。






イケメン願望の強いアナはディズニー的なハッピーエンドを望むわけですが、その考えが浅はかだということを、ディズニーヒロインにも拘らず皮肉にもその事実を突き付けられます。挙句呪いをかけられエルサの孤独を追体験するように冷たくあしらわれ、お気楽な願望のために命の危機にまで陥ります。

つまりイケメン王子様なんて都合のいい奴には裏があるし、受け入れられることを望むだけのお姫様は利用されるだけだよバーカなんてことは真実なんですね。大人って怖い。

しかしそれは言いかえれば夢と希望を持つということで、雪だるまピエール瀧という文字通り命がけで暖炉に火を灯してくれる友人を得ることができます。そして犠牲について学ぶアナでした。



こんなに可愛いアナをいじめる野郎は亀頭が擦り切れるまでたわしでこすり続けるの刑だ!!






急ですが、先ほどの予告を見たときに大分ダークなディズニー映画だとは思いましたがここまでアンチディズニーなプリンセスものだとは思いもよりませんでした。背景がずっと地味なのに曲調が明るくエルサのテンションが独りでにあがっていく不気味さたるや!最高ですよやっぱり!



真実の愛と軽くほざいてたアナはそれが自身がなりたいものの型ではなく、あるべきすがたのものであるということに雪だるまピエール瀧や氷運び屋から学びます。

エルサはアナを守りたいという気持ちから孤独となる道を選び、それ自体が矛盾を孕んだ行為であったことを上記したように城を攻められたことで知っています。

ラストの王子という孤独から来る疎外関係に漬け込む悪を文字通り跳ね返すことによってアナとエルサは互いの心情を理解し救われ、負の連鎖から解き放たれ、王子おアッパーでぶっ飛ばし氷解したばかりの極寒の海に落とすシーンは爽快でした。

ラストで雪が解けるところは実にディズニー的な都合のよさですが、貿易の内容や金銭のやり取りを直接描かないところからみても寓話性の高い物語だし、雪まみれにできるなら解かせてもいーじゃんって発想は悪くないと思いますけどね。

つまり夢と希望つけこまれないしたたかさと他者との理解に努めることは辛いし大変だけどやるだけの価値はあるという救いはあって、けれど境遇や避けられない生まれ持っての業もあるという厳しさを描いた普遍的な物語でした。



このシーンx-menみたいでかっこよかったです。



ただ王子様がアナに暴露するくだりは唐突に感じたし、雪の巨人も結局どうやって輩を蹴散らすつもりだったのかイマイチわかりづらかったのが気になりました。

あとひとつ文句を言いたいのが3Dの吹き替え版が上映していないこと!

3Dで見た方がいいのは確かなのに何で字幕なんだよ。単純に見づらかったわ。3Dは映像を観に行ってるんだし、これは吹き替えも力はいってるんだから需要あんだろ。


ほかにも扉を使った演出が上手いとか、エルサ以外にもアナの部分的に白い髪の毛や氷運び屋のトナカイや夏が好きな雪だるまや13兄弟の末っ子王子だったりディズニーらしい他者との明確な違いのキーワード、3Dがとにかくすげー,オラフの「ぎゅーってして」ってしゃべるぬいぐるみがほしいけど声が凶悪のあの人だから複雑な気持ちです、この歌のサビこの歌のサビの出だし が似てる気がする、などいいたいことは山ほどありますが、他の人が言ってそうなので自分の言葉で言わなくてもいいかなーって感じです。









今回も乱文失礼しました。何いってんのこいつっていうところがあればコメントください。とにかく見やすい作品なのでとあれがよかったこれがよかったと言える人数が多いと思います。それでも自分が気づいてないところはごまんとあると思うのでご意見お願いします。

以上、ここまで読んでくださり本当にありがとうございました!



最後にオラフ役の吹き替えを演じられたピエール瀧さんです。「ギュ〜ってしてっ!」って言ってますよ!