2012年に劇場観賞した新作映画ランキング
今回は年末なので2012年中に観に行った新作映画のランキングを載せたいと思います。
※2012年に日本で公開された映画のみです。
※劇場で見た映画のランキングなので、2012年中に劇場公開→DVD発売となった映画で、DVDでのみ観賞した映画はランキングに含みません。
※あくまで僕のランキングなので起こったりしないでくださいー。
全36本
ベスト(これが観たかった!!作ってくれてありがとうです!!1500円安すぎます!)
1位 《DOCUMENTARY of AKB48 Show must go on少女たちは傷つきながら、 夢を見る》
初観賞時から今年のベストと決めていた作品。やらせだなんだなんて意見は見当違いも甚だしい。はったりかまして、プロレス的に見せ場を煽って、一見それだけの映画に見えるかもしれない。でもこの映画が恐ろしく、おぞましく感じるのはそのハッタリのために体をはって精神削って、タイトル通り「傷ついて」、自身の将来の目標が霞んでいるのに「夢を見て」アイドルをやっているのが、不器用にもがいているという本質が見えているから。そんな映画。その不器用さに共感し、アイドルとファンの狂気がそれと結びついているってのが痛いほどわかりました。アイドルを『傷つけているのは?』というファンとして恐ろしくもあり、考えなければならない問題や時事性も劇場で盛る価値ありでした。もちろん失神したり立ち上がったりというドラマ的な見せ場もあるし、自身の置かれている境遇が自虐的でそれも聴いていておもしろい。震災時のアイドルの存在意義や震災のもたらしたものも、多少やりすぎ感もあれど逃げずに描いているのも良い。映画内で起きていることをガチとしてとらえるととんでもない悪趣味映画!てのも僕好みでした。
2位 《桐島、部活やめるってよ》
これは当ブログに感想を残しました。クライマックスのエモーショナルの高まりは今年の邦画ナンバーワン!1位でもいいのですが、2位にした理由は、ただ自分はこの映画の舞台である高校みたいに女子が絡むと男子同士の関係は面倒なことが増えるから共学を選ばなかったし
うちの学校はオタクか不良か小学生知能しかいないので前田君(神木隆之介)の立場はかなり恵まれててそんなに共感しないかなという理由です。
3位 《アウトレイジ ビヨンド》
これも当ブログに感想を残しました。去年から見たくてたまらなかったのに震災のせいで延期になって、高校に入学したり友達増えたり仲違いしたり色々あったけどこの映画を観るために今まで自分なりにがんばってきたつもりでここまできて、やっと観れた、すげーおもしろかった!!
という期待度&それを上回る完成度ということで3位です。
小学校1年生の時にターミネーター2を観て映画を好きになって、
木曜&水曜のテレ東や日曜洋画劇場でステイサムやヴァンダムを知って、アルマゲドンを見せられて微妙な気持ちになって、
トータルリコールの気持ち悪さに嫌悪と好奇心がごっちゃになって気付いたら虜になっていて、
中学校2年以上不登校でもうすぐ高校受験という時に荻昌弘先生のロッキーの解説&ロッキーに出会えて全日制の高校に行くことと将来の職業を決めて今もそれに向って勉強中で、
友達と一緒にコマンドー観て興奮して。
初めてT2を観てからちょうど10年経って、その10年間トラウマも興奮も夢も中二病も与えてくれた人たちが集まって面白死体量産祭りを繰り広げてくれる。その彼らがお互いを讃え合い、また新しい興奮と思い出を作ってくれた。色んな事を思い出させてくれた。要は観たいものを見せてくれた!こちらの需要に100倍の供給で応えてくれた!スタもシュワもラングレンもウィリスもJCVDも今までありがとう!そしてこれからもよろしくです!ということです。収集つかなくなってしまいました。すいません。上がつかえていたのと、エクスペンダブルズはまだまだこんなものじゃないということは観客も作り手もわかっていると思うのでこの順位です。
5位《悪の教典》
当ブログに感想を残しました。言いたいとこが無いわけではなくて、あらも結構目立つ作品ではありますが、それでも大傑作です。見せてほしいものを見せてもらえたんですからありがたい限りです。エクスペンダブルズ2とアウトレイジビヨンドと悪の教典は僕の2012年3大偉大な映画です。それにしても楽しかったなあ。
初めての大林監督作品劇場観賞がこれでした。頭の中ぐちゃぐちゃにされて、色んな情報や感情を詰め込まれて泣かされるというラリった体験初めての体験で未だに「何だったんだろうあれは」という思いがします。だけどとても感動して、未だに長岡ワンダーランドに行きたい、行かなければならないと思うのでこの順位です。「この雨、痛いな!!」といっても友達に伝わらないことが残念でなりません。早くDVDでてー!
とにかくおもしろい!伏線の張り方も、ケレン味も、キャラクターの魅力も、演者のカッコよさも、話のスケールもアクションもTHEハリウッドで見ている間文句無しに楽しかった。トムクル史上一番魅力的でした。オープニングが最高!!文句無しに持っていかれました。楽しい映画はいいもんです!!
次点(観れてよかった!1500円で十分元とらせていただきました!)
8位《SRサイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者》
未だにサントラを聞き続けてます。僕の大好きな東映不良性感度イズムに満ちていたり、長回しに圧倒されたり、SRでほろ苦くも前に進む決断をして人たちのその後を観れたのもよかったです。
あと個人的な思い入れがありまして。僕の小学生のころの友達に卒業以来会うことがmixiなどを始めたこともあり増えたのですが、
あいつが少年院に入ったとか、こないだパクられたとか、そんな話を聞いたり実際にあった本人が高校中退してろくなことやってなかったりするのを
見ているので、この映画に出てくる少年達に妙にリアル感を覚えました。IKKUとTOMみたいにダメなりに頑張る方を選んでいればどうなっていたのかなあ。みたいなことも思ってしまいます。という思い入れも込めて8位!
9位《007 スカイフォール》僕は世代としてはピアースブロスナンからなので、まさかMがここにきてあーなるなんて思いもしませんでした。Qもマニーペニーもがらりと色を変え、まさしく原点回帰とリブートを同時に成功させてしまっているところに度肝を抜かれました。少し長すぎる感じもありますが、ここまでウェルメイドな007を劇場で観れただけで最高です。というか、ベスト10に入ることは見る前から決まっていたようなものなのでとやかく言うことはないです。桐島とかは見逃してしまうのがわからんではないのですが、007は観ない奴は大バカです。これからの期待を込めて、上がつまってしまっているので本当はもっと上でもいいのですがこの順位です。
同率10位 《アベンジャーズ 3D》
期待させて期待させて、この完成度で、まだまだこの映画の中の世界は進んでいくということで、アベンジャーズまでのマーベル作品の一旦のスッキリした決着とこれからの期待と踏ん切りの悪さを含めてこの順位です。
まさかのハルクが大活躍したりするフレッシュさもあったり、キャラクターを魅力的に見せる、なにげないようにみえてものすごいことを成し遂げてしまっているジョスウェドン監督かっこいいです。ベスト10に入れているのは、単純に超楽しかったから。でも僕はそこまでマーベルに思い入れが無いのでまあこのぐらいの順位です。上はもっと熱量があったので。
同率10位 《ヒューゴの不思議な発明 3D》
当ブログに感想を残しました。映像がとにかく奇麗で、サシャバロンコーエンのドアップまで3Dってすごい映画だなー笑。10位の理由は前に書いた感想の通り、スコセッシ流の評価されるべき映画への敬意とそれを次世代へと手渡すという志に感動したからです。無理やりにでも今年のベスト10には入れておきたい作品でした。
11位《のぼうの城》
東宝が娯楽大作の時代劇を本気で作ろうとしている、邦画好きの僕にとってこんなにうれしい映画はありません。決して出来がいいわけではないのですが、犬堂&樋口監督のコンビでどんどん時代劇対策をとっていってほしいという期待を込めてというのを差し引いてベスト10の次に入れました。
12位 《J・エドガー》
非常にわかりづらい作りの映画ですが、ようは主人公主観の現実認識ということだと思います。過去と現在と虚と実が入り混じって何がなんやらな感覚は、僕がよく陥るそれと似ていて、この映画のディカプーの名演と相まってかなり好きな映画です。ただ大した盛り上がりも無く、良くも悪くもイーストウッド御大らしい映画で、僕が大好きにはなりきれなかったのでこの順位です。ケネディとモンローのsexテープを聞きながらケネディの死を彼の弟に伝えるシーンは笑いました。
13位《哀しき獣》
韓国映画スゲー、な映画の一本です。すぐ隣にある異世界に一歩足を踏み入れたが最後、どんどんどんどん窮地に追い込まれていく映画は面白い!魅力的な悪役と地獄めぐりのごとく続く異常なテンションのアクションが面白い!ただ長いのと序盤があまりにも退屈でした。この手の主人公も現実離れして見えるというか、少なくとも僕はそういう人見たことないし、この主人公、映画が始まった時点の印象から最後まで全然変わっていなかったのでまあこの順位で妥当かな、と。
14位 《ヒミズ》
初めての園子温作品劇場観賞。震災をどう捉えたらいいのかという迷うに一つのヒントをもたらしてくれたので、今年観れてよかったです。渡辺哲のドアップには感動しました。ただ正直にいうと園監督と震災という題材があまりあってなかったかなあ。
15位 《おおかみこどもの雨と雪》
歴史に残る名作だと思います。獣姦とかおっぱいもあるし。それをファミリー向けでやってくれた。流れに逆らわずしたたかに生きることの素晴らしさをここまで丁寧に描かれると清々しいです。好きか嫌いかの問題はありますが、このクオリティは無視できない。
見づらいけど勢いがありすぎてトリップ感覚になれるので嫌いじゃないです。好きでもないしもう2度と見ないけど。
16位 《ダークナイト ライジング》
当ブログに感想を残しました。完成度よりも魅力です。乗れるか乗れないか。楽しめるか楽しめないかです。今年のある意味ベストでありワースト。ただここより上位だと、上記の作品に失礼なので。
17位《危険なメソッド》
当ブログに感想を残しました。正直僕の好みとは少し遠いのですが、、、いや、キーラナイトレイの裸とキチガイ状態と、名前も知らない女優さんのストーリーとは何ら関係の無い口直しとしてだけのおっぱいが観れただけでいい映画だったような。。。好き嫌いどちらでもないです。この作品が本ランキングの基準というか中間点です。ここより下なのに次点の作品2つは好き嫌いの問題です。
18位 《アイアン・スカイ》
当ブログに感想を残しました。企画力と作り手の工夫で映画は作れるという夢を与えてくれたということでこの順位です。
19位 《THE GLAY 凍える太陽》
当ブログに感想を残しました。猛暑に涼しくなれました。フレッシュな飛行機墜落シーンやリーアムニーソンの顔芸が強烈なトラウマです。未だに夢に出てきます。そういう思い出の映画なのでこの順位です。
20位《人生の特等席》
もはやテリーファンクに代わってウソツキ引退野郎の代表格となりつつあるイーストウッド御大のグラントリノ以来の出演、主演作。グラントリノと似ているところがあったりするのですが、その結論に至るまでの描き方やキャラクター設定が雑でした。
この作品の雑さの極みであり最早何がなんやらの域に達しかけているのが御大と彼の娘が不仲になった原因がまさか「変態にxxxされそうになったからoooした」なんていう珍しすぎる理由だったのがわかるシーン。御大の若かりし頃の映像を使っているところに至っては、不意打ちな展開すぎて笑う余裕もなかったです。そのいびつさと御大をまた観れたというのがギリギリ次点の理由です。
中間点(観ても観なくてもいいかな。1500円・・・う〜ん)
21位 《戦火の馬》
スピルバーグが大人の事情で撮った映画というか、頼まれたからやったという印象です。冷めたスピルバーグというか。でも作りは手堅いし画は綺麗なので、、、というか結構どーでもいいです。駄作ではないし嫌いでもないです。無です。中間点トップとしてふさわしい作品だと思います。
22位 《STAR WARS エピソード?/ファントム・メナス 3D》
ボロクソ言われてるファントムメナスですが、僕がはじめてみたSWはこれなので思い入れが強く、しかもそれがスクリーンで観れたのはうれしかったです。ただこれ以上の順位というほどの出来でもないですし、やっぱりジャージャーは無かったことにしてほしいのでまあこのくらいの順位です。
23位 《メリダとおそろしの森 3D》
当ブログに感想を残しました。期待しすぎちゃいました。でも期待していなくても大して面白くないし。かといって駄作と言い切るには惜しい作品でした。
24位《幸せへのキセキ》
当ブログに感想を残しました。持っていかれたなー、って感じです。その手際の良さだけで評価してこの順位です。好きではないです。
25位 《あなたへ》
高倉健を劇場で観れた記念です。大して面白いわけではないですが、飽くまで記念としてこの順位。
26位《北のカナリアたち》
吉永小百合映画はいつまで続くのでしょうか。この映画の吉永小百合にいいところは一つもないといいきっていいかもしれません。ただ監督は頑張っていると思うし、生徒役の6人の役者さんたちはすこぶる素晴らしかったのであまり下にはしたくないというか、ぼろくそ言いたくないのでこの順位です。
中間次点(わざわざ観に行かなくてもよかった。1500円の価値なし)
27位 《マイウェイ 12000キロの真実》
このテイストは嫌いじゃないのですが、アップが多かったりする所謂テレビの作り、だったので見づらいし好きじゃないです。
28位 《わが母の記》
宮崎あおいの中学生役と名優たちの名演はいいのに・・・。監督が違う人だったら名作だった気がしてならない惜しい作品でした。
29位 《聯合艦隊司令長官 山本五十六 -太平洋戦争70年目の真実-》
歴史大作のはずなのに、こじんまりとした雰囲気と長いタイトルと何が起きているのかが分かりづらいです。痴漢監督がなんで評価されているのか全く理解できません。
30位 《外事警察 その男に騙されるな》
中途半端すぎました。北朝鮮というワードを出したら何か問題があるんですか?所詮安全な立ち位置にいる人たちからの社会問題を扱った映画ほど萎え萎えな映画もありません。カドが無さ過ぎます。あとTVっぽい画面作りとか、真木よう子の使い方とか、スケールの無さとか言いたいことが多すぎますが期待していたわけでもなかったし、渡部篤郎の守備範囲の広さを知れたのが収穫だったのでこのくらいの順位です。
31位 《人生、いろどり》
観光映画としてだめでしょ!!という映画です。
ラストの投げっぷりが本当にひどかった。 でもおばあちゃんたちに泣かされてりもしたので大嫌いというわけではないです。もう二度と観ないけど。
32位 《るろうに剣心》
当ブログに感想を残しました。何人かと意見も交わさせていただきましたが、時代劇ファンタジーといえば時代劇らしさが無くてもいい、というわけではないと思うんです。ていうか大友啓史監督がどうもだめみたいです。k見た位置が高すぎた節もあるかもしれません。
33位 《ワールドプロレスリング 第5弾 G1 CLIMAX 3D 2012》
DAIGOと3Dの二つが本当に要らない。全試合垂れ流してた方がまだましです。ただ試合自体はやっぱり面白いのでワーストではありません。
ワースト(観に行かなきゃよかった。500円くらいなら見ても…)
34位 《シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム》
当ブログに感想を残しました。前作がよかったのでそれを含めた期待値と
作品の差にげんなり。《スナッチ》とかが苦手なので、ガイリッチーらしさが前作より露骨になったこの作品は僕には全く合いませんでした。
35位 《メン・イン・ブラック3》
当ブログに感想を残しました。退屈。ウィルスミスうざい。
ブッチギリワースト(観に行く方が悪い。でも金返せ。FUCK)
36位 《HOME 愛しの座敷わらし》
制作陣の無気力さ、これに尽きる映画だと思います。ただ水谷豊がずっと演じてみたかったという所謂一般サラリーマンの演技ですが、これがとんでもない怪演でして。やっぱり変わり者の役しかできないんでなあと思いました。しゃべり方からなにから絶対に裏のある人にしか見えない違和感ぶりは見ていて面白かったかも。
雑目の感想ばかりで申し訳ございませんm(-_-)m
観に行くのは大作ばかりでした。
気になっても自費と劇場まで通う時間がかかるせいでDVDレンタルで後追いになってしまうので映画好きを自称する者としてはまだまだ鼻水としょんべんと糞を垂らしてるガキンチョです。
でも最近やっとバイトを始めたので、来年こそは新宿渋谷まで足を延ばして通ってみたい・・・と思うのですが、
来年はどうしても行きたい大学のための受験勉強とか言うのがあって今年よりも劇場観賞数セーブさせられることになるかも・・・。
とにかく、今年僕が劇場で見た新作映画のランキングはこんな感じです。
あくまで僕のランキングなんで怒らないでね(くどい)。
というわけで、来年もできる限り観た映画の感想は残していきたいと思います。またその感想に対する意見や今回のランキングに関するコメントをいただけたら、そんな些細なことでも幸いです。
それではみなさん良いお年を!!!
あと、このランキングは作品完成度とかじゃなくてあくまでも僕個人の感想を基準に作成したものなので「これがこの順位なんておかしい!」なんて怒らないでください。
なにはともあれ、2013年も色んな映画を観て思ったことを書き残していきたいと思いますので、来年もよろしくお願いします!
最後まで読んでいただきありがとうございました!!!