ササラモサラな気分で

大体は映画のこと書いてます。










《悪の教典》

三池らしさと娯楽としての面白さが絶妙にマッチングした大傑作!!!殺戮シーンは劇場で見てこそなので本文には詳しく書きません。

悪の教典


ピュアすぎる高校生の映画感想 




95点


作品の詳しい情報はコチラ でどうぞ。






この映画超面白いんですが最初に書いておくべきはやはり、ただのポップコーンムービーではないということです。何となく刺激的だからという理由で観に行った、比較的映画にはライトな客層はドン引きしてました。やはり惨殺シーンを後述するようにいくら面白おかしく描いたところで罪のない人間が究極に自己中心的な男に殺害されるという暗い根が底を這っている映画なので激怒する人がでてきてもしょうがないというかそれも当り前だと思います。

でも、この映画には夢がある!!JKとヤッて、人を殺して、頭もよくて、計画を邪魔する者がいたら即殺する。しかも相手は高校生だからやりがいがある!相手に「未来」とか「希望」とかがあって人を殺した手ごたえがある!やっぱり人間って心のどこかに人を蹴落としたい願望があると思うんです。そしてそれを極限まで突き詰めてエンターテイメントに昇華させた映画が《悪の教典》だと思うんです!

簡単に言ってしまえば所謂一般的な高校生(実はとてつもなくウザい)

がどんどん殺されるって最高としか言いようじゃないですか!ってことです。

映画が終わったあとの爽快感は何にも代えがたいです。楽しかったー。

あたふたともがく高校生がパンッという音とともに画面の隅に吹っ飛んで、

さっきまでの躍動が嘘のように倒れる。そんなシーンをワンカットで見せてくれるなんて夢のようです。しかも悪趣味なことに音楽はそれを盛り上げる。

ギャグに見えるんだけどリアル。見せるべきところはちゃんと見せてくれる、かゆい所に手が千本届くような映画でした。

三池監督らしいやたらと女性が這いつくばっているのを上から俯瞰したり。

山田孝之の殺害シーンでの現実では絶対にあり得ない、最早そんなことをいう方が門外漢なシーンは、

名作《十三人の刺客》での、あの世界観では明かに不要だった伊勢谷友介のあるシーンを然るべき所でやり遂げたようにも見えてまさに三池監督の資質にあった娯楽大作がやっと見られたという事実にうれしくなりました。


今回は役者陣も非常に良かったと思います。まずは何と言っても伊藤英明のパブリックイメージをふんだんに活かした、インチキ臭いまでの”良い人”感、そして海猿シリーズで鍛えられた肉体、そしてそのイメージを見事に逆手に取った後半の狂人さ。伊藤英明史上ベストの演技だと思いました。やはり本物の薬物をやっていた役者さんは違うなあ。黒目が大きかったなあ。あの黒目はCGかコンタクトでも使っているんでしょうか。

高校生たちも素晴らしく、「こーゆー奴いるなー、死ねばいいのになー」というリアルさがで満ちていました。高校生役の役者さんたちは本当に偉い!観客の中の嫌な高校生像はこの生徒の中の誰か一人には当てはまることでしょう。桐島でイケてるグループだったあいつとか、園子温勢とか。

あと園子温勢で言えば吹越満もよかったです。


殺戮シーンまでは殺される生徒達の人物像を丁寧に説明したり、伊藤英明演ずる蓮見の過去が段々解き明かされていったり、して殺戮シーンを飽きさせないための伏線を上手くストーリーラインに乗せて、それでいて盛り上がりを段々と上昇させていくので大変手際がよく、殺戮までの待ち時間として飽きることなく見せてくれました。

ゲイシーンがあるのも三池さんらしいし、一応伏線にはなっていますけど、あんなに時間を割く必要があったのかどうか・・・。ま、面白かったからいいですけど。というかそーいうシーンが多いですこの映画。

ただ劇場で見てよかったのは、映画が進むにつれ明るい画が増えていって、生徒殺しが始まると突然暗い画になり静けさが劇場を包み込みます。まるでこの映画の生徒たちを疑似体験しているように突然わけのわからぬところに放り込まれた感じです。この静けさも暗さも劇場にいてこそでした。それと音響面でも血が身体から吹き出る音や、肉がはじけ飛ぶ音など芸が非常に細かいです。



殺戮シーンは前半の伏線を活かしながらも、ダイナミックに血祭りにあげたりもしていたんですが、伊藤英明が職員室にいるシーンなどが長かったりするので少し映画全体の引き締まりが緩くなってしまった感があるのとサスペンス性がそがれたような気もします。

でも、今はやりのPOV風に主観映像になったりする遊びは殺戮シーンを飽きさせないい工夫だと思いました。

ホラーチックな外人との絡みも後付けされたようで、正直そこまで盛り込まなくてもよかったかなとも思います。

ただラストは精神異常者となり、責任能力がないものを演じるという「次の行動」にでるその冷淡さと伊藤英明のこんな顔して実はとんでもない狂人というのが最大限発揮されているので、もうここまで突き抜けた悪役を見せられると爽快感か明確な嫌悪しか残りません。僕は勿論爽快でした。

前半部のカラスとか何とかの神の話とか、マックザナイフの歌詞がどーだとか、なんかいろいろありますけどそれは殺戮シーンまでの待ち時間なので眺めてればいいかなーって感じです。



以上、今回はここらまでにしておきます。

またグダグダとしょーも無いことを書いてしましました(・・;)

最後まで読んでいただきありがとうございました!!!