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ササラモサラな気分で

大体は映画のこと書いてます。










《危険なメソッド》


格調高いキチガイの映画。そして、

キーラナイトレイの映画。



危険なメソッド
ピュアすぎる高校生の映画感想 





80点


作品の詳しい情報はコチラ でどうぞ。

今年書いてきた当ブログのグダグダ記事の中でも群を抜いてまとまりの無い記事になってしまいました(ノ_・。)



ヒストリー・オブ・バイオレンス 》と《イースタン・プロミス 》を今年初めて観て、どっぷりとハマったので「クローネンバーグの作品は劇場でチェックしなければ!」と思い観てきました。

上記した二つの作品を期待して観に行く映画では全くなかったです。

ヒストリー・オブ・バイオレンス 》でも《イースタン・プロミス 》でも我々が住む現実世界と地続きのはずなのに、どこかおぞましく非現実的な世界が舞台でしたが、今回は現実の世界でした。

目をそらしてくなるようなグロい画やカリスマ的なキャラクターも出てきません。意味、因果を求める人々の物語です。

とはいってもガッカリな作品というわけではなく、「これが一般で知られているクローネンバーグなんだろうな」と思いました。

筋書きは単純で、

フロイトに憧れるユングがザビーナという女性に出会い→誘惑に負けて不倫→気付いたらフロイトとも決別し「こんなはずじゃなかったのに(´Д`)」となり終わり。しかも淡々とした会話中心で物語は進みます。

なんですが、実話ということもありそのようになる事情は複雑です。

父からの抑圧のため狂った野性を持ってしまったザビーナをフロイトの影響を多大に受けたユングフロイトの提唱する談話療法でザビーナを”異常者”から”正常者”に治療するのですが、そもそもそれはユングから見た異常。お前から見た異常であろうがそれが彼女の野性であり、それを抑圧することに何の意味があるとグロスに言われ、しかもグロスは抑圧からの解放で病院からの脱走という証明をしてしまう。つまり抑圧は何のため?とユングは(実はただの薬中の)グロスに今までユングがやってきた実験や研究が無意味だったと思わされてしまう。

それでもユングは実験を続ける。するとその実験が理性と野生の衝突を招いてしまい、ザビーナを愛するようになってしまった。そこで抑圧出来なかったことはユングの敗北ということになってしまう。

自信喪失気味になったユングの精神がまいってくると、

何でもチンコや裸女に結び付けたロジックを展開するフロイトとは決別したり病気が進行しちゃったり、ザビーナとは別れちゃったり、

崩壊する夢を観たりしてしまう。

一見後味の悪いユングが堕落してしまったように見えるEDだけど、

エンドクレジットに入る前に登場人物たちのその後の説明が入りユング自身は歴史的に有名な精神学者になる。

観終わった後は、「ユングはこれでよかったのかなあ」てな感じでモヤモヤが残る。

各々に思惑などはなく、本音と本音でぶつかっている純粋な人たちだからこそ狂って見えるけど彼らの行動が気になるから飽きないし精神学の歴史を知ることもできるし、観終わった後の行動と心理の関係を読み解く面白さもある。

何のための抑圧だったのかとか考えさせらるかもしれない。


でも何よりもこの映画の良いところはキーラナイトレイに限る!!
ピュアすぎる高校生の映画感想 

しょっぱなの馬車のシーンから度肝を抜かれた変顔や暴れっぷり。体を歪ませて、顎を突き出し、目をひんむいている、

江頭2:50に全く引けを取らないキーラナイトレイ。

その放送禁止な演技を観れただけでも劇場に行ってよかった!!

おっぱいも見せてくれるしケツもしばかれまくるし処女膜破られてるし、ほんとよくやるなあ。美人さんだから見栄えはいいんだけど、常にきょどってたり、危うい精神状態が終始続いている佇まいはブラックスワンのナタポーどころじゃない!

こんな人には絶対に近づきたくないというトラウマになりそうな存在感は凄かったです。

ブラックスワンといえばヴァンサンカッセルが同じような役を、強烈に印象に残る存在感で見事に演じていたと思います。

というか役者さんは皆素晴らしいです。

この、会話で物語が進むタイプの映画を見せきるのは至難の業だと思います。


なんだかとてつもなくまとまりのない、乱文になってしまいましたが、キーラナイトレイが素晴らしかったということとが伝われば本望です。

今年観た映画の中でもトップクラスの誰にでも進められる映画ではなかったですが、クローネンバーグ好きの人と、静かに狂った人々についての映画を観たい人にはお勧めでした。


以上、最後まで読んでくださりありがとうございました。