《ミケランジェロの暗号》
「僕ナチスが大嫌いなんです」というあなたは劇場に駆けつけて!!
76点
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今作のスタッフが前に制作した《ヒトラーの贋札》がかなりいい作品だったので(アカデミー賞外国語部門も取っているそうです)それなりに期待して観に行きました。
よくできているバカナチ映画だと思いました。ちなみに題名は物語とあまり関係ないです。
設定からなにからナチスのバカっぷりが炸裂していて「イタリア人と同盟結びたいから画でもあげて機嫌よくさせよーぜ( ´艸`)」みたいなナチに
「あいつらバカだからパチもんつかませてやろーぜ( ´艸`)」というユダヤ人がナチスをとことん馬鹿にするって感じで、反ナチスのプロパガンダ映画みたいでした。
これナチスとかよく知らない人(存在するかしないかは分からないけど)がみたら
「ユダヤンの野郎はひどいわね〜」ってなるんじゃないでしょうか。
ナチが画が手に入らなくてどんどん窮地に追い込まれていくのも
別に主人公のユダヤ人が機転を利かせているわけではなくて、「こうしたらよくなるっぽいな〜」ぐらいの考えで行動して、それにナチスがバカだから勝手に窮地に追い込まれるっていう感じでした。
で、観終わった後の爽快感があるかというと、よっぽどナチスのことを嫌いな人じゃないと無いんじゃないかなあ。。。
特に主人公一家の使用人だった彼は「ナチスである」以外そんなに極悪に見えなかったし。
でもやっぱりナチスをいろんなやり口で窮地に追い込む筆写は楽しかったし、
何よりとても見やすかった!この映画物語の進むテンポを重要視しているので誰が観てもわかりやすくて単純な面白味は存分に味わえると思います。
カメラの切り替えが何秒以内と決められていて、同じ画面が続くことがなく、端的に状況を説明してくれるカメラの位置などは職人技だなと思いました。
役者さんたちの顔がなかなかわかりやすくて混乱することもないし
一切だれることなく(上映時間も100分ぐらいでちょうどいい)
テンションを維持して進んでくれるので昔ながらの職人的な娯楽映画としてかなり楽しめると思いました。
結局ナチがバカではめられる映画って面白いんですよね。
でもわざわざ映画館で観る必要もないかなあとは思いました。
ラストの主人公たちのドヤ顔は先週観た《ゴーストライター》を思い出しちゃったり。
轢かれなくてよかったね!←《ゴーストライター》を観てないとさっぱりな一言で終わりま〜す。